放置しておくと、思わぬ重大な事態を引き起こす場合があるのが脱水症状です。自分では気がつかないうちに脱水症状になっている場合もあることから、こまめな水分補給は症状の緩和に欠かせないことです。
人間の体は半分以上が水分でできているために、体から必要な量の水分が失われると、体のさまざまな部分で機能に障害が起こります。特に体液の流れは体の水分量に大きく影響を受けていて、水分が足りなくなると、体液がスムーズに循環しなくなり、体の各部に必要な栄養素が行きわたらなくなる場合があります。さらに、水分を吸収する量だけでなく、体の状態によって脱水症状が引き起こされることも。特に内臓の機能が弱っている場合には、体外に水が通常よりも排出されやすくなる場合があります。
脱水症状に大きな影響を与える可能性があるのが腎臓の障害です。腎臓は体内の塩分を調整する機能があることから、腎臓の機能が低下することで、多くの水分が尿として体外に排出されて、十分な量の水を飲んでいるのに脱水症状になる場合があります。消化器官の機能が弱まることで、脱水症状が起こる可能性もあります。特に注意しなければいけないのは、下痢が頻繁に起こる場合です。下痢は体の中の水分を大量に排出することから、脱水症状を起こす大きな原因になります。下痢が止まらないような場合には、脱水症状をさらに悪化させないためには、医師の診察を受けて症状を改善させることが効果的な方法です。